ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2016.12.15 03:34日々の出来事

最悪の場合の想定もしている


最悪の場合を織り込み済みにしなければ、本なんて

作ってはいられない。

本の発売時の予測を立てて描き始めなければ、効果を

最大にできないからだ。

 

「一代限りの特例法」なんて結論を政府の忠犬に過ぎない

「有識者(?)会議」が出したって、即実行できるか

どうかは分からない。

これから国会審議に移るのである。

 

安倍政権が天皇陛下をそもそも邪魔者としか思ってない

から、最大の侮辱を与えたいのだろう。

こうなれば陛下も戦うだろうし、わしも戦う。

 

『天皇論 平成29年』は最悪のケースも織り込み済みの

本である。

ある意味、陛下が政府に蔑ろにされた場合に、最大効果を

発揮するという皮肉な書かもしれない。

 

本当は皇室典範改正で女性宮家創設の「満額回答」が

出たら、その分、本の価値が減少する。

わしは自分の儲けより、その方が良かったのだが。

 

安倍政権の思惑通り、「特例法」という最悪の事態になった

場合は、さらに幻冬舎から『天皇論』の続編を出すことも

決めている。

 

作品を描くこと、本を作ることが、わしの「現場」なの

だから仕方がないではないか。

初めから長期的な戦いになることは想定済みだし、

「ゴー宣道場」の最大テーマが「天皇制の永続」なのだから、

現政権に期待しているわけでもない。

 

それこそ民進党を政権交代可能な政党に育てるくらいの

気概を持っていなければならない。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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